乱で暴な二人


乱暴なRendez-vousが好きなんです。
二台のターンテーブルみたく両輪必須のタンデム。
  


新しいアルバムも良かった仲良し二人組み。
歩調を合わせながらのラップする動きが最高にかっこいいす。
redman&method man-Da Rockwilder


こんな車内には絶対乗り合わせたくない。
怖すぎる。COREすぎる。
Method Man ft Busta Rhymes- What's Happenin'


いまだに鳥肌立つなコレ。
「ここにいる俺たち全員HIPHOPジャンキーーー」
ECD,YouTheRock−MASS対CORE (LIVE AT TOWER RECORDS


先ほどの映像が、日本のヒップホップ黎明期を象徴するイベントである「さんぴんキャンプ」へと繋がる一コマであるなら、こちらの「WILD STYLE」こそは日本を含めた世界中にヒップホップの種子を植えつけた。
double troubleカッコ良すぎ。

節回しは約30年後の現代にも継承されている。
三人組みなのでお題とは外れますが。
BEASTIE BOYS-Triple Trouble



二人組と言えば、対談形式の本が好きでして。
最近ならばというと。


無礼講 酒気帯び時評55選

無礼講 酒気帯び時評55選

『週刊SPA!』で連載中の、文芸評論家どうしの対談というか、飲み屋での含蓄のある世間話。
博覧強記の二人が時事ネタを肴に政治、文学、歴史、文化を縦横無尽に語ってますが、時折出てくる放言が笑える。
関東学院大ラグビー部員たちも、大酒飲んだ翌日よりも、マリファナ吸ってハイになった翌日の試合のほうが、
いい結果が出てたと思うよ。」(坪内)
「「世界遺産だから」って観光地に行くのは、日本人と中国人だけですよ。ヨーロッパ人は、ゴミみたいな世界遺産が地元にいっぱいあるから、世界遺産という肩書に価値を感じてないんだよね。世界遺産を認定している「ユネスコ」って、世界で最も腐敗した国際組織だったでしょ〜〜「法隆寺」なんか世界遺産になって、逆に悪くなったでしょ。周りに変な壁みたいなのを作って、ユネスコ親善大使の平山郁夫が、汚い字ででっかく「世界文化遺産法隆寺」って書いた石が置いてあって。あれは本当に、文化財破壊だよ。」(福田)


橋本治と内田樹

橋本治と内田樹

源氏物語平家物語など古典の現代語訳をはじめ、日本美術史や時評、はたまた薩摩琵琶の台本に占い本まで、何をやらかすか先が読めない事にかけては日本一だと思われる小説家と、「最近の若い女の子」や「働かない/学ばない若者」についての明晰な分析をする一方で、古武術を通して現代の日本人の身体を読み解くというこれまた一筋縄ではない哲学者との対談集。
互いのパーソナリティを説明しようとすればするほど、わけのわからない説明になっていく…。
そんなわけのわかんない二人が、「日本」「社会」「幸福」「家族」という、今や「わけのわかんない」ものの頂点に君臨するこれらのお題を、独特なロジックで紐解いていく。


小林秀雄対話集 (講談社文芸文庫)

小林秀雄対話集 (講談社文芸文庫)

日本における「批評」という言葉と地位を、職業としても内容からも確立した小林秀雄の対話集。
坂口安吾三島由紀夫江藤淳青山二郎河上徹太郎など、戦後から1960年代までになされた小林秀雄と当時の文学者や美術家らとの対話の数々を編纂した本になっている。
内容は文学、美術、作家の生き方などテーマは多彩である。
俺、小林秀雄、大好き。
下手にかっこつけた形容をしても陳腐になるから、あえてしょーもない言い方をすると、この人の文章は「正義のヒーロー」を感じさせるときがある。
小林秀雄もそうだし、その周辺の人たち、青山二郎白洲正子も、なんであんなにカッコイイんだろう。
そう思うたびに、ああいう作家たちが現代にほとんどいないことが、残念で仕方ない。