きいぽんむぅヴぇん

Marlena Shaw ... Eleanor Powell ... Wade in the water.


Fred Astaire


james brown


YOUNG ARTIST JAPAN Vol.2が無事終わる。
今回は、ギャラリストや有名コレクターの人たちが、各自「お薦め作品」と書かれたシールを、気に入ったブースの作品の横に貼るという試みがあった。
彼らが「買う」わけではなく、あくまでも「お薦め」ということで、一般コレクターに対するある種の「お墨付き」みたいなものなのか。
二日間やって、自分のブースには「アートオフィスシオバラ/塩原将志」、「hpgrp GALLERY/戸塚憲太郎」、「ワンピース倶楽部/石鍋博子」×2枚、「シュンアートギャラリー/Shun HONG」、「小山登美夫ギャラリー/小山登美夫」と、多くのシールを頂いた。が、、、、売れない。
「有名人の名刺ばかり持っててそいつ自身は何者でもない奴」みたいな感じになっていたところ、何名かの学生時代からの知り合いや、ART関係の現場でしか会わないお友達(なんかそういうの良いっすね。実際、互いの素性とか全然知らないし。)が遊びに来てくれたおかげで、少しだけ気が休まる。
会期も終了に近づく頃、今回はいまいちだったかなあと肩を落としかけてたら、小品が一点売れた。ほ。


以下、僕のブースの写真。
スカっとしてて自分の展示じゃないみたい。






この作品が無事に里親の元へ。可愛がられるんだぞ。

ここでも売っております。
http://em.m-out.com/ec/item/itemsrch.php?f=eh&srch=n000430+%C5%CF%C9%F4+%B9%E4

イベントが終わって思ったというか、ちょっと前から思っていた事だけど、いま抱えている作品はそんなにバカ高い値段の作品でもないし、このくらいの規模の作品を一人で作り続けていても、結構限界があるよなあと。
村上隆みたいに高い値段で売れるなら、職人をたくさん抱えてちょっと規模の大きい家内制手工業をやれば、手作業による作品の量産は可能だけれど、個人で個人コレクター向けの作品を量産して飯を食っていこうとするのは無理がある。
どうせ兼業でやってるから「その日暮し」程度のお金は困らない身なんだし。
という考えが浮かんできた途端、耳元で角の生えた黒い全身タイツを身にまとった自分が、
「やっちゃえよ。商品にもなるかもわかんない手の込んだ馬っ鹿馬鹿しい作品、やっちゃえよ。でっかい一発狙ってけ」って耳元で囁く。
根っからのギャンブラー気質が久々に発動する。
中学時代のホームルームで「あなたの夢は何ですか」というアンケート用紙を記入させられた事があったが、「んなもんねえよ」と毒づきながら書いた意気がったガキの回答は、「大工か漁師」だった。
お前の適当さ、ドがつくほどBINGO。
ちなみに高校時代に同じようなシチュエーションで書いた回答は、「美女と猫と裕福に暮らす」。
親にチクられるほどに教師に呆れられたが、その夢は今も自分の中のけっこう上位に位置する夢である。



カメラを買った。
念願のcanonの一眼デジカメ(EOS KISS X3)。
望遠レンズもついたレンズキットに大好きな純正広角レンズもつけて、店員の言うままにストロボやらなんやら買ったった。
これでちょい無敵(語義矛盾)。
作品撮影もできるし、これから行く直島・神戸・大阪旅行にも使える。
自分でできる事が増える事は楽しい。
あとは、カメラを買って得たポイントで、だいぶ前から聞けなくなったCDプレイヤー(正確に言うと、なぜか立川談志のCDしか聞けない)をいい加減買い換えたいが、昨今のi-podやmp3主流のオーディオ業界では、レコードプレイヤーを接続できてカセットデッキも付いているコンポという物自体が化石状態で、何を買うべきか非常に悩んでいる。

あとは今日寒すぎたので新しい帽子とかマフラーを買おうかと思ったが、服を買う金があったらレコードか本か作品素材を買うという行動様式がごく当たり前になってしまっているので、結局レコードと本に消える。
俺、超金持ちだったら、本当は超お洒落だかんね!とごく近しい人間にたまに吐いている糞台詞を思い出した。